数年前、時の首相が
「100年住宅」
とか発言し、一時話題になったことがありますが、その表現ではいろいろと弊害があったらしく、今では
【長期優良住宅】
と名を変えています。
昔の名前ではでておりません。
この制度ができたときには、見向きもしなかったのですが、ある時から熱心な推進者になっています。
といいますのも、この住宅をつくるためには一般の木造軸組工法では多大な費用を必要とし、とても、
「一般工務店の手に負えるものではない……」
こう考えたからです。
これほど高額な坪単価を要求する建て方は
「何かおかしい……」
これだったのです。
大手ハウスメーカーのための施策なのだなあ……とも感じていたものです。
ところが……。
このサイトで盛んに宣伝中の
【SS2×6】
を採用いただくと、少し上乗せするだけでこの建物の仕様を実現できることがわかったからなのです。
しかも、年間50棟以下の実績しかない中小工務店向けの制度です。
昨年度は『長期優良住宅普及促進事業』という名前で、それら工務店のお客様であれば100万円の補助金を受け取ることができるという制度でした。
ただし、年間に全部で5000棟を上限となっていました。
しかも、緊急経済対策の事業でした。
さて……。
今年度。
どうなることやらとアンテナを張り巡らせていたところ、2月の末に
「今年もやるらしい……」
の情報を得ました。
詳細は不明でも国土交通省では予算計上をしたというのです。
(しめしめ……)
です。
なるほど予算要求のペーパーをみました。
ありました。
その時は具体的なことは何もわかりませんでしたが、今月初めに詳細が報じられ、そのためのホームページもできています。
100万円は変わらず、仕様も変わらず、名前だけが
【木のまち・木のいえ整備促進事業~木のいえ整備促進~】
となっていました。
もっとも、この名称は予算要求段階からのものでしたが、私に情報をくれた人はコンクリートではなく【木】であれば事業仕分けの対象にならないことを期待してこんな名前にしたらしいと話してはいましたが……。
ただ、補助対象総戸数は不明で、一企業あたり5棟が上限となり、手続き自体も簡便にはなったようです。
条件はチラシ(参照:http://www.cyj-shien22.jp/02_hojo/dlf/tirasi.pdf)にもありますが、
① 長期優良住宅の認定
② 所定の住宅履歴情報の整備
③ 建設過程の公開により関連事業者や消費者棟を啓発
の三つです。
このうち①と③は面倒くささは建て主さんにはかからないのですが、②はやっかいです。
このやっかいさをクリアすれば、100万円ゲット!なのですから、やってみる価値はあると思います。
住宅エコポイントの3倍以上ですし、実際問題として、後日アップする予定の
【中古住宅流通市場整備】
のことを考えれば、今から
「手を打っておく……」
に限るでしょう。
100万円の補助金よりもこっちのほうが実益があるかも知れません。
国土交通省はこの【中古住宅流通市場整備】をやりたくてやりたくて
「たまらない……」
のです。
十数年後、数十年後のために、今から住宅を社会資産として整備するための手はずとして、この
【長期優良住宅】
を広めようとしているようなのです。
そうした中央政府の施策に乗らない手はありません。
ちなみに、先述の②の【住宅履歴】に関しては、目ざとい事業者は既にサービスを提供しています。
なかには大きな疑問符が付くものもあり、玉石混合ではありますが、群を抜いて
「見事な……」
サービスを提供しているシステムを紹介することもできます。
気になる方はご一報下さい。
011-383-1204
です。
なさけないことに、詳しく話せるのは、弊社ではいまだ私だけで、意外と業務繁多ですので、ご予約下されば助かります。
よろしければ伺いますし、ご来社は歓迎します。